Meet the Game: アサシンクリード☆レビュー

ジャンル：アクション
開発元：ユービーアイソフトモントリオール・スタジオ
発売元：ユービーアイソフト
発売日：2007/12/29（廉価版 2008/11/6）
価格：7,329円(税込)（廉価版 2,940円）
レーティング：CERO【Ｚ】18才以上のみ対象

Assassin's Creed Cello Trailer

タイトル概要：

『アサシンクリード』ミッションクリア型の三人称視点アクションゲームです。舞台となるのは、1191年の第3回十字軍遠征時代。プレイヤーは、若きアサシン(暗殺者)「アルタイル」となり、エルサレム、ダマスカス、アッカ等の歴史的な都市を舞台に、十字軍要人の暗殺というミッションをこなしながら、新たな歴史の1ページを展開していきます。(公式サイトより)

オリジナリティ	グラフィック	サウンド	熱中度	バランス	ボリューム	爽快感
☆☆☆☆★	☆☆☆☆★	☆☆☆★★	☆☆★★★	☆☆☆★★	☆☆★★★	☆☆☆★★

» 総合点
57/100 pt

GOOD!

» オリジナリティ
パルクールアクション、フリーランニングシステムが斬新。
ここまで自由に建物に上ったり、移動できるアクションゲームはほとんどなかったと思います。
他のゲームではあまり見られない、12世紀の中東という舞台設定には惹かれました。

» グラフィック
街の景観、風景の作りこみ、密度感、空気感、どれをとっても発売当時としてはかなりのクオリティのグラフィックになっています。
それに、画面内に表示される街の人の数がかなり多く、それほど複雑な思考ではないにしても、ちゃんと処理が回っているのがすごいです。

» サウンド
基本的にはBGMは無音状態ですが、街の喧騒や人々の会話が聞こえ、実際に町の中にいるという感覚が伝わってきます。

» バランス
画面に表示される操作方法を見れば説明書も必要なく、どの操作も問題なく行えました。
敵の強さも普通で特に難しくない難易度設定で、基本カウンターだけでも敵をさくさく一撃で倒していけるので、戦闘もスムーズです。

» 爽快感
高い建物から見渡す景色や、そこから飛び降りたときの爽快感はありました。

BAD/REQUEST

» サウンド
予算の関係もあると思うが、声優を頻繁に使いまわしていたり、同じ会話が聞こえてくるのが少々残念でした。
それと一部音量（ゲップや奇声など）が大きめで耳に残るため不快でした。

» 熱中度
毎回、情報収集をし許可を経て暗殺の繰り返しでさすがに段々飽きてきます。
情報収集の為のミッションも数種類しかなく、それで得た情報も覚えていなくてもなんとかなってしまうので、重要性が薄く感じられました。
情報収集の仕方や数によって、そのあとの暗殺実行時の状況が変化するようなものであったら、もう少しやりがいがあったかもしれません。

» バランス
ターゲットの暗殺時、隠れてこっそり暗殺しようとしなくても、正面から突っ込んでいっても普通に戦闘してどうにかなってしまうので、暗殺の緊張感というものはほとんどありませんでした。

敵に一度見つかると所定の場所に隠れない限り、敵の視界から隠れても必ず追いかけてくるので、見つかるたびに隠れ場所を見つけるのが面倒に感じました。

» ボリューム
情報収集も必要最低限の数をこなせば暗殺の許可が出るので、あっさり物語も進んでいきます。
やっていることも同じことの繰り返しなので、余計ボリューム感が感じられませんでした。
収集などのやりこみ要素も一応あるにはありましたが、全部集めても特に特典もなく(実績はあり)、あまり集める気がおきませんでした。

» 爽快感
海に落ちると泳げないため、溺れて死んでしまいます。
杭から杭に飛び移る時に微妙に方向の判定が厳しいので、頻繁に何度も海に落ちてしまい、ストレスがたまりました。

街の物乞いや酔っ払いなどの近くを通ると必ず主人公に絡んできて邪魔をするので、かなりうっとおしく、イライラさせられました。
（いくらなんでも頻繁にいすぎだし…）

» ストーリー
３部作ということもありますが、物語は途中でエンディングを迎えてしまいます。
続編があるにしても、この終わり方はちょっと唐突でまとまっていない感じがしました。

COMMENT

クリアした後、自分もパルクールというものに興味を持ったり、当時の歴史や時代背景を調べてしまいました。
こういう、実際の歴史に基づいたゲームは個人的にとても大好きです。

世界観や画面から伝わってくる雰囲気、フリーランニングシステムなど、新鮮な部分は数多くありましたが、一番重要なゲーム進行部分が単調で、退屈なものになっていたため、非常に残念な部分が目立つゲームでした。

すでに２、ＢＨと続編が出ていますが、そちらでは不満点が大く改善されているので、いい踏み台になった作品なのではないかと思います。

※
途中、処理落ちするようになって３Ｄ酔いで気持ち悪くなりました。
キャッシュをクリアすることで改善されました。